タイトルコード |
1000101040807 |
書誌種別 |
図書 |
書名 |
野生動物のロードキル |
書名ヨミ |
ヤセイ ドウブツ ノ ロード キル |
言語区分 |
日本語 |
著者名 |
柳川 久/監修
塚田 英晴/編
園田 陽一/編
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著者名ヨミ |
ヤナガワ ヒサシ ツカダ ヒデハル ソノダ ヨウイチ |
出版地 |
東京 |
出版者 |
東京大学出版会
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出版年月 |
2023.1 |
本体価格 |
¥5500 |
ISBN |
978-4-13-060246-4 |
ISBN |
4-13-060246-4 |
数量 |
8,326p |
大きさ |
22cm |
分類記号 |
480.9
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件名 |
動物-保護
交通事故
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内容紹介 |
道路上で起こる野生動物の事故死「ロードキル」。おもに哺乳類の自動車による轢死を取り上げ、普通種から絶滅危惧種、さらに外来種まで、その実態を詳細に紹介し、今後の対策について展望する。 |
目次タイトル |
序章 「ロードキルという悲劇」 |
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1 なぜ今,ロードキルを取り上げるのか 2 モータリゼーションと道路 3 ロードキルの実態 4 ロードキルは動物にとっての不幸である 5 ロードキルは人間にとっても不幸である 6 ワイルドライフマネジメントの課題としてのロードキル問題 |
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第Ⅰ部 ロードキル問題とはなにか |
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第1章 ロードキル問題の歴史的背景 |
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1.1 道路の歴史と役割 1.2 道路による環境問題 1.3 海外におけるロードキル問題の認識 1.4 日本におけるロードキル問題の認識 1.5 生物多様性保全上の問題としてのロードキルに対する対策の変遷 1.6 ロードキルに関わる研究組織の発展 |
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第2章 道路による野生動物への生態学的影響 |
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2.1 道路がもたらす野生動物への不利益 2.2 道路がもたらす野生動物への利益 |
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第Ⅱ部 ロードキルに遭う動物たち |
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第3章 エゾシカ |
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3.1 どれくらい発生しているのか 3.2 エゾシカのロードキルの実態 3.3 ロードキルの負の影響 3.4 衝突の実態を考える 3.5 シカとぶっからないために必要なことはなにか |
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第4章 キタキツネとエゾリス |
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4.1 キタキツネ 4.2 エゾリス |
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第5章 タヌキ |
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5.1 なに(what) 5.2 いつ(when) 5.3 どこで(where) 5.4 どんな個体が(who) 5.5 なぜ(why) 5.6 どのように・どれほど(how) |
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第6章 ハクビシンとアライグマ |
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6.1 外来種とロードキル 6.2 外来哺乳類のロードキル 6.3 外来哺乳類のロードキルの地域傾向 6.4 個体群管理を介したロードキル対策 |
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第7章 ツシマヤマネコとイリオモテヤマネコ |
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7.1 ツシマヤマネコのロードキル対策 7.2 イリオモテヤマネコのロードキル対策 |
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第8章 アマミノクロウサギ |
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8.1 遺産の島の新たな課題 8.2 南の島に取り残されたアマミノクロウサギはなぜ轢かれるのか 8.3 アマミノクロウサギの死体回収から見えてくること 8.4 いま奄美大島で導入されている対策と課題 8.5 野生動物とともに島で生きる |
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第9章 ケナガネズミ |
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9.1 ケナガネズミの形態・生態的特徴 9.2 ケナガネズミの交通事故発生の現状 9.3 やんばる地域における通勤ルートを利用したケナガネズミ調査 9.4 道路上のケナガネズミ-想像を超える警戒心の低さ 9.5 ロードキルの発生要因と対策のあり方について |
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第10章 エゾモモンガ |
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10.1 エゾモモンガという「滑空性」哺乳類 10.2 エゾモモンガに対する道路の脅威 10.3 どれくらいの滑空能力か 10.4 道路を横断させる構造物 10.5 エゾモモンガへの分断化対策の効果 10.6 滑空性哺乳類への分断化対策の今後 |
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第11章 ヤマネ |
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11.1 ヤマネとは 11.2 ヤマネトンネル 11.3 ヤマネブリッジ 11.4 アニマルパスウェイ |
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第12章 野ネズミ |
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12.1 野ネズミと道路 12.2 森の分断化と野生動物の集団遺伝学 12.3 これからの遺伝学と道路生態学 |
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第Ⅲ部 ロードキルをどう防ぐか |
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第13章 ロードキルデータの現状と課題 |
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13.1 ロードキルデータとは 13.2 海外におけるロードキルデータの状況 13.3 日本におけるロードキルデータの状況-鳥取県における事例 13.4 日本におけるロードキルデータのおもな問題点 13.5 今後の展開への期待 |
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第14章 ロードキル個体の防疫対応と疫学への応用 |
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14.1 ロードキル個体は病原体の「袋」 14.2 ロードキルの現場は病原体の「交差点」に立つという自覚 14.3 中大型哺乳類の病原体 |
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第15章 ロードキルの防止と抑制対策 |
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15.1 野生動物と自動車の動線を物理的に分離する対策 15.2 ドライバーへの注意喚起や視距の確保で衝突事故を回避する対策 |
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第16章 ロードキルのモニタリングとデータの活用 |
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16.1 世界各国におけるロードキルのデータベース 16.2 わが国における交通事故データの活用例 16.3 ロードキルのデータベース化と活用に向けて |
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第17章 ロードキル対策の再考 |
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17.1 野生動物管理の3つの柱とロードキル問題 17.2 ロードキル数のモニタリング体制の確立 17.3 ロードキル数の管理目標の設定 17.4 生息地管理-道路とその周辺環境に関する対策 17.5 ロードキル問題のヒューマンディメンジョン 17.6 統合的対策の必要性 |
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終章 これからのロードキル問題 |
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18.1 今までのロードキル問題とこれからのロードキル問題とは 18.2 道路による負の影響を軽減・代替するための方策 18.3 ノーネットロスとネットポジティブなロードキル対策 18.4 自動車本体や運転者に向けた対策の重要性 18.5 ネイチャーポジティブなヒトと野生動物の共生 |